岩隈、前田に続いて田澤も…開幕ロースター6投手中3投手が序盤戦でDL入り

日本人投手の離脱が続いている。マーリンズの田澤純一投手が17日、肋軟骨の炎症のため10日間の故障者リスト(DL)入りしたことが発表された。16日(日本時間17日)にさかのぼってのDL入りで、復帰は最短で26日(同27日)のエンゼルス戦となる。

岩隈、前田に続いて田澤も…【写真:Getty Images】

田澤が肋軟骨の炎症で10日間のDL入り

 日本人投手の離脱が続いている。マーリンズの田澤純一投手が17日、肋軟骨の炎症のため10日間の故障者リスト(DL)入りしたことが発表された。16日(日本時間17日)にさかのぼってのDL入りで、復帰は最短で26日(同27日)のエンゼルス戦となる。

 今季、メジャー開幕ロースター入りした日本人投手は田澤に加え、カブスの上原浩治投手、マリナーズの岩隈久志投手、レンジャーズのダルビッシュ有投手、ヤンキースの田中将大投手、ドジャースの前田健太投手。すでに岩隈が右肩の炎症、前田が左太もも裏の張りでDL入りしており、これで6投手中3投手が離脱となった。

 そのうち前田については本人も軽症としているが、岩隈は検査の結果、4週から6週間の離脱の見通しが発表されている。

 2年前には序盤戦で日本人投手が全員DL入りする事態もあった。当時は開幕前にダルビッシュが右肘手術で離脱し、岩隈、和田毅(現ソフトバンク)も負傷で開幕に間に合わず、その後、田中もDL入り。当時、岩隈は復帰後に好投を見せて巻き返したものの、結果的に20登板で9勝5敗、防御率3.54と3年連続の2桁勝利に惜しくも届かなかった。

 今季は42歳の上原が新天地のカブスで救援陣の柱の一つとなり、開幕戦4失点で白星を逃したダルビッシュも調子を上げている一方、岩隈は力投しながらも未勝利が続き、田中や前田も防御率5点台と安定感を欠く登板が目立つ。日本人投手はここから輝きを放てるか。今後の活躍に期待したい。

 以下が5月16日(日本時間17日)時点での日本人投手の主な成績。

今季日本人投手の主な成績は…

○上原浩治
17登板1勝2敗、5ホールド、防御率3.68、投球回・14回2/3
16奪三振、3四球、被本塁打1、被打率.214、WHIP1.02

○岩隈久志
6登板0勝2敗、防御率4.35、投球回・31回、16奪三振、12四球
被本塁打7、被打率.237、WHIP1.26

○ダルビッシュ有
9登板4勝2敗、防御率2.76、投球回・58回2/3、61奪三振、23四球
被本塁打7、被打率.199、WHIP1.09

○田澤純一
16登板1勝1敗、防御率6.60、投球回・15回、11奪三振、8四球
被本塁打4、被打率.214、WHIP1.33

○田中将大
8登板5勝2敗、防御率5.80、投球回・45回、35奪三振、12四球
被本塁打10、被打率.291、WHIP1.44

○前田健太
7登板3勝2敗、防御率5.03、投球回・39回1/3、40奪三振、9四球
被本塁打8、被打率.250、WHIP1.17

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