1軍昇格した日本ハムの杉谷拳士内野手が19日、本拠地でのオリックス戦に「2番・二塁」で先発出場。第1打席に今季初安打を放ち、先制のホームを踏むなど勝利に貢献した。
1軍昇格直後に勝利貢献した杉谷
1軍昇格した日本ハムの杉谷拳士内野手が19日、本拠地でのオリックス戦に「2番・二塁」で先発出場。第1打席に今季初安打を放ち、先制のホームを踏むなど勝利に貢献した。
チーム一の元気印が連敗中のチームを活気づけた。右打席に立った初回、追い込まれながらも低めのボールを中前へ。2死後、中田翔内野手の適時二塁打で一塁から一気に先制のホームを陥れた。
「最初の打席は意識していました。右打席で1本出たのは大きかった。(本塁への走塁は)しばらくベーランしてなかったので、ちょっと疲れました」と苦笑いを浮かべながら充実感をにじませた。
4回には左打席で右中間二塁打、6回には犠打を決めた。左右両打席で安打を放ち、二塁の守備でも5-4-3の併殺を完成させるなど攻守に存在感を発揮した。
気力振り絞ってプレー、「死ぬ気でやります」
二塁の定位置獲りを目指した今季は、けがに泣かされ続けた。2月末に左脇腹を痛めて開幕には。4月8日に1軍昇格したものの、左ふくらはぎを痛めて同12日に登録抹消された。
約5週間ぶりに1軍復帰したこの日もヒヤリとさせる場面があった。2回、自打球が左膝を直撃して、もんどり打って倒れ込んだ。栗山英樹監督らが慌ててベンチを飛び出したが、幸い大事には至らなかった。一度ベンチで治療後にグラウンドに戻ってきた。
「気力を振り絞りました。足の状態? 明日にならないとわからないですけど、死ぬ気でやります。チャンスをもらっている立場なので、ここで頑張らないと」。ムードメーカーでもあるガッツマンがチームに新風を吹き込んだ。
石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa