アルミ製品の16年度総需要、輸送機向け好調の2%増

 日本アルミニウム協会がまとめた16年度のアルミ製品総需要は前年度比2・3%増の415万1936トンだった。自動車をはじめとした輸送機向けアルミ製品が好調に推移したほか、建設関連需要も下支えした。製品別では、圧延品やダイカストなど全9分野が前年度実績を上回った。

 製品別では「圧延品」が1・7%増の204万3899トン。食料品が横ばいで推移したほか、建設や輸送機向けが好調に推移。自動車需要がけん引した「ダイカスト」は2・4%増の97万2935トン、「鋳造品」が2・6%増の42万7941トン、「鍛造品」が2・2%増の4万2952トンとなった。

 また、全量輸出向けの「地金」は26・8%増の2万5205トン。「電線」は主力の電力向けが復調して8・9%増の2万8351トンとなったほか、「粉」も1・3%増の1万1844トン、「製鋼用その他」が1・3%増の17万2049トンだった。

 近年騰勢がやまない「輸入製品」は、伸び率は縮小したものの金属製品の流入が続いており3・7%増の42万4583トンに増加した。

 なお、用途別では全体の4割を占める「輸送」が自動車や鉄道車両、LNG輸送船関連向けの好調を受けて増加。そのほかではシェア1割を持つ「食料品」、「金属製品」、「建設」がそれぞれ堅調だった。

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