広島バティスタ、デビュー弾で通訳にも注目集まる「かわいすぎ」「話題騒然」

広島は3日のロッテ戦に6-5で勝利した。2日に支配下登録されたばかりのサビエル・バティスタ内野手が、1点を追う6回に代打で値千金の逆転2ラン。プロ初打席初スイングでの一発が決勝弾となった。マツダスタジアムは大興奮となったが、試合後のヒーローインタビューも大きな話題となっている。

広島のサビエル・バティスタ【写真:荒川祐史】

同じカープアカデミー出身のブルペン捕手クレートさん、誠実な通訳が話題に

 広島は3日のロッテ戦に6-5で勝利した。2日に支配下登録されたばかりのサビエル・バティスタ内野手が、1点を追う6回に代打で値千金の逆転2ラン。プロ初打席初スイングでの一発が決勝弾となった。マツダスタジアムは大興奮となったが、試合後のヒーローインタビューも大きな話題となっている。

 3-4で迎えた6回。緒方監督は無死二塁の場面で一岡の代打にバティスタを送った。ドミニカ共和国出身の25歳は、来日2年目の今季ウエスタン・リーグで打率(.363)、本塁打(14本)、打点(38打点)と3冠王の活躍。2日に育成契約から支配下登録となり、この日、1軍に昇格したばかりだった。

 プロ初打席は低めのボール球を見極めるなど、3球目までスイングはなし。そして、2ボール1ストライクから左腕・松永の148キロの直球を初めてスイングした。完璧に捉えた打球はバックスクリーン右に着弾。緒方監督も「衝撃的なデビューだったね」と驚いた決勝弾で、広島は連敗を2で止めた。

 そして、球場をさらに沸かせたのが、試合後のヒーローインタビューだ。大歓声の中でお立ち台に上がったバティスタは、まずは「アリガトウゴザイマス。ミナサン、バティスタデス。ヨロシクオネガイシマス」と日本語で挨拶。流暢な発音にファンからは大きな拍手が送られた。

 その後は、通訳として一緒にお立ち台に上がったクレートさんにも大きな注目が集まった。同じドミニカ共和国のカープアカデミー出身のブルペン捕手は、バティスタの答えを誠実に日本語に訳し、場内に届けていく。

「もう感謝します」「100パーセントしっかりします」

「勝負しました。コンパクトスイング、しっかりしました」
「やっぱり、芯で当たったから、ホームランになりました」
「やっぱり、家族とカープのチーム、あとお客さんも、もう感謝します」
「やっぱり毎日また(球場に)来てください。で…100パーセントしっかりします」

 クレートさんがマイクでバティスタの言葉を訳すたびに、マツダスタジアムは大歓声に包まれた。そして、その通訳ぶりはツイッターなどでも話題に。「クレートさんかわいすぎ」「最高」「全国デビュー不可避」「クレートで話題騒然」といったつぶやきが並び、クレートさんを以前から知る広島ファンからは喜びの声も多く上がった。

 初打席初スイングでの初本塁打が決勝弾という衝撃デビューを飾ったバティスタ。“新戦力”を支えてきた人たちにとっても、最高の試合になったに違いない。

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