中国産シュレッダースクラップ、東京製鉄・九州に2500トン入着

 東京製鉄の九州工場(北九州市)に2日、中国から輸入したシュレッダースクラップが入着した。数量は2500トンとみられる。東鉄が中国産の鉄スクラップを輸入したのは2回目。前回は先月10日に1千トン弱のヘビースクラップを輸入したが、今回は中国の別の業者からシュレッダースクラップを調達した。品種の違うスクラップを別のルートから輸入し、中国産スクラップの品質などを確認する狙い。

 輸入したシュレッダースクラップは九州工場に隣接する岸壁で2日に荷揚げが行われた。関係筋によると同スクラップの品質に関して、東鉄側は「遜色はない」との感触だったもよう。

 中国はスクラップの輸出に40%の関税を課しており、中国産スクラップの輸出は「地条鋼」の生産停止に伴う一時的な動きとの見方が強い。ただ、中国産の流入で韓国が日本にスクラップを輸出するなどアジア地区需給への影響は大きく、今後の動向が注視される。

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