英ルバータ社、北米の銅管事業売却へ

 銅加工事業を展開する英ルバータ社はこのほど、投資ファンドと北米の管事業を売却することで合意したと発表した。売却予定先はアメリカン・インベストメンツ・ファンド・I(AIFI)。クロージングの予定は今後3カ月以内と見られる。

 ルバータ社が北米で展開する管事業は米国ケンタッキー州に本拠地を置き、内面溝付管などを手掛けている。一方AIFIは完全子会社としてアメリカン・チュービング・アーカンソー(ATA)社を保有。ATA社は銅やアルミ製の部品でビジネスを展開しており、有力な空調関連メーカーなどを取引先として有する。両社の顧客基盤や技術などで相乗効果が見込めるとして、AIFIでは買収を決めた。

 日本の銅管メーカーでは「ルバータの北米銅管事業は米国内への供給が中心。日本勢はエアコンの輸出を通じて間接的に米国ビジネスがあるが、今回の再編による影響は大きくない」(関係筋)としている。

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