古本談議、文化も堪能 鎌倉でブックカーニバル

 誰でも出店できる古本市や読み聞かせといった、本をテーマにした多彩な催し「ブックカーニバルinカマクラ2017」が10日、鎌倉市内で開かれた。■市内4会場、蔵書ずらり 鎌倉のまちと本をさまざまな形で楽しんでもらおうと2012年に始まり、6回目。実行委員長を務め、市内で古書店を営む荘田賢介さん(40)は「鎌倉文士とか、この土地の歴史にも触れてほしい」と話す。

 4会場のうち、由比ガ浜公会堂と「Garden&Spaceくるくる」では34の出店者が蔵書や仕入れた本を並べ、来場者と「この絵本はほろっと泣けるんですよ」などと古本談議に花を咲かせた。市中央図書館と「カルチャースペース鎌倉」では、鎌倉文士とゆかりの映画に関する展示やワークショップ、講演会なども行われ、多くの来場者が地元で育まれた文化に理解を深めた。

 初回から出店しているという一戸実さん(53)は「本は次の人に読み継がれていくもの。お気に入りが売れたときはうれしいような悲しいような気持ちになります」と話していた。

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