〔少雨〕四国では取水制限も 東日本太平洋側と西日本で今後一週間少雨が続く見込み(6/14)

4月下旬ごろから、東日本太平洋側と西日本では、高気圧に覆われて晴れる日が多く、所によってはこの期間の降水量が平年の半分以下となるなど、降水量の少ない状態が続いています。九州南部から関東甲信地方にかけては、6月上旬に梅雨入りしたとみられますが、これまでのところ、少雨を解消するようなまとまった雨は降っていません。
気象庁は14日14:00、「東日本太平洋側と西日本の少雨に関する全般気象情報 第2号」を発表し、この雨の少ない状態が今後1週間程度は続く見込みとした上で、農作物や水の管理等に十分に注意するよう呼びかけています。

■4月21日から6月13日までの降水量(カッコ内は平年比)
東京   96.5mm(42%)
名古屋 107.5mm(43%)
津   141.5mm(50%)
大阪  171.0mm(75%)
和歌山  97.5mm(41%)
高松  113.5mm(66%)
徳島  111.5mm(44%)
松山  148.0mm(63%)
高知  281.0mm(57%)
広島  137.5mm(48%)
福岡  115.5mm(48%)
下関  106.0mm(39%)
佐賀  151.0mm(44%)
長崎  157.5mm(50%)
熊本  185.5mm(53%)
大分  151.5mm(56%)

■各地の状況
全国的な少雨傾向が続き、四国地方の吉野川水系と那賀川水系では、取水制限が開始されています。関東地方の那珂川水系と久慈川水系でも、基準流量を下回っていることから渇水対策支部が設置され、準備体制となりました。一方、東京都小笠原村では、5月中旬に降り続いた雨の影響で貯水率が回復し、5月24日に給水制限が解除され、昨秋以降続いていた渇水が解消されました。【6月14日21:00現在、各種報道などからレスキューナウまとめ】

【取水制限】〔国土交通省〕
<四国>
・吉野川水系銅山川:工業用水25%(5月25日0:00~)
・那賀川水系那賀川:農業・工業用水20%(6月3日9:00~)

【準備体制】〔国土交通省〕
<関東>
・那珂川水系那珂川:渇水対策支部設置(3月10日~)
・久慈川水系久慈川:渇水対策支部設置(3月10日~)

【渇水傾向】
<近畿>
・丹波市柏原町の5月の月間降水量が記録が残る1976年以降最少の46.5mmとなり、丹波市市島町の広範囲に農業用水を供給する大杉ダムの貯水率が6月2日に43.1%に低下した〔神戸新聞〕

<九州>
・大分県内各地の5月からの総雨量は、平年の4割から6割程度に留まり、梅雨入り後の総雨量が大分市で7日間で16.5mmに留まっている状況。耶馬溪ダム(中津市)では、6月12日の貯水率が72.8%で、平年に比べ約2割減少〔大分放送〕

【解除】
<関東>
・小笠原村:全ての給水制限を解除(5月24日)〔小笠原村〕

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