逆転満弾のDeNA宮崎、ハングリー精神が原動力「レギュラーじゃないですから」

首位打者に躍り出たDeNA宮崎がプロ初の逆転満塁弾でチームの2連勝に貢献した。 

“首位打者”宮崎が3安打4打点、DeNAの2連勝に貢献

 首位打者に躍り出たDeNA宮崎がプロ初の逆転満塁弾でチームの2連勝に貢献した。 

 15日のロッテ戦。1-2とパラデスの2発でリードされた5回1死満塁。カウント2-2から、唐川の内角難しいカーブを左翼席へ狙い撃ちのような一発だった。 

 打球の角度28度、飛距離112メートルのアーチは、2回の中前打、4回の中前打に続く3打席連続安打で、打率も.339に上げた。 

 試合前にラミレス監督は宮崎を絶賛していた。「バットコントロールは、チーム一、いやセリーグ一。バランスがいい。守備も信頼できる。守備練習も熱心で、この前も西武球場で、レギュラーなんだからそんなに練習しなくていいと言った」と笑った。 

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“首位打者”宮崎が3安打4打点、DeNAの2連勝に貢献 

 指揮官の厚い信頼に応える逆転満塁弾は、2012年、セガサミーでの都市対抗以来だ。1回戦の日本通運戦で観戦に訪れた長嶋茂雄氏の前で打って、一躍名を挙げた。 

「追い込まれていたんで、全部の球をマークしていた。カーブを読んでいたわけではない。切れないような打ち方はしている。言葉で説明するのは難しいですけど」 

 そう話した宮崎は10試合連続安打に「自分のスイングができている。(シーズンの)スタートから出さしてもらっているので、その位置を譲らないように。レギュラーじゃないですから。下からの突き上げも色々あるんで」。ハングリー精神が原動力の源だ。 

 リーディングヒッターになってもまだレギュラーじゃないと言える心根が、6-2の勝利で2連勝となったチームの上昇を支えている。 

【了】 

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