4新人が出馬 横須賀市議補選告示

 議員の死去と辞職に伴う横須賀市議補選(定数2)は18日告示され、新人4氏が立候補した。

 立候補したのは届け出順に、日本維新の会で元議員秘書の佐藤茂幸氏(51)、無所属で会社員の田中洋次郎氏(40)、無所属で団体職員の加藤裕介氏(29)、無所属で元航空自衛官の中山昭宏氏(59)。投票は同日告示された同市長選と同じ25日に行われ、即日開票される。

 6月17日現在の有権者数は34万8470人(男17万3044人、女17万5426人)。立候補者(欠員2、届け出順)◆佐藤茂幸(さとう・しげゆき)51歳・維新▽元参院議員秘書▽会社顧問▽海洋科学高卒▽浦上台◆田中洋次郎(たなか・ようじろう)40歳・無新▽生命保険会社社員▽関東学院大卒▽ハイランド◆加藤裕介(かとう・ゆうすけ)29歳・無新▽復興支援団体職員(会社員)▽慶応大卒▽浦上台◆中山昭宏(なかやま・あきひろ)59歳・無新▽元航空自衛官(飲食店経営)▽防衛大卒▽長浦町【読み方】▽氏名、投票日現在の満年齢、所属党派(維=日本維新の会、無=無所属)、現職・新人の別▽現在の主な職業・代表的肩書(かっこ内は主な経歴)、最終学歴、現住所の順4期目 一層の成果を《解説》 市政継続か刷新かが問われた選挙戦で、現職の吉田英男氏が新人の挑戦を退けた。市立病院の黒字化、補助金を活用した施設整備など堅実な手腕を市民が支持したといえる。

  吉田氏は市議8人や地元選出の県議が応援に回り、地元経済団体の組織票も手堅くまとめた。国会議員7人が出陣式に駆け付けるなど終始、選挙戦を有利に展開した。

 一方、政策論議はほとんど聞かれないままで市民の関心は高まらず、投票率は過去最低を大幅に更新。市長公用車廃止などを掲げた相手候補に比べ、吉田氏から具体的な政策は十分に示されたとは言い難い。

 今回の出馬理由を「まだ道半ば。やりかけの仕事がある」とした吉田氏。20年前と比べ2割近く減った人口、厳しい財政状況の象徴とも言える二町谷地区埋め立て地への企業誘致など課題は山積している。

 初当選時以来となる選挙戦で有権者の付託を受けた4期目は、一層の成果を出すことが求められ、市民の厳しい視線も注がれる。やり残すことは許されない。

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