豪アリウム、韓国勢が買収へ 管財人が提案を支持

 豪州の鉄鋼メーカー、アリウムは15日、同社へ買収を提案していた韓国ポスコが支援する韓国企業のコンソーシアムに優先交渉権を与えると発表した。

 アリウムは昨年4月に自主再建手続きへ入り、支援スポンサーとして韓国勢と英国の金属商社、リバティ・ハウスの2社が買収に名乗りを挙げていた。管財人のコーダメンサは同日「韓国勢と売却に向け最終契約を目指す」と表明した。

 アリウムは製鉄子会社のワン・スチールが小型高炉と電炉を持ち、年産能力は250万トン。棒鋼や線材、レールといった条鋼や鋼管類を主力としているが、ワイアラ製鉄所の競争力が低く存廃問題になっていた。

 同コンソーシアムは韓国ニューレイク・アライアンスとJBアセット・マネジメントが中心となり、これをポスコが支援している。

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