温暖化防止、身近に考え 横浜・城郷高で授業

 地球温暖化を少しでも食い止めようと、横浜市神奈川区の県立城郷高校で20日、環境教育の授業が行われた。事前に聞いた講師の話などを基に、3年生309人が身近にできる取り組みを話し合った。

 この日は、クラスごとに目標を決めた。あるクラスでは配られたプリントに、授業で初めて知ったことや温暖化について思うことを書き込んだ後、グループで発表。「待機電力を減らす」「クーラーの温度を高めに設定」「なるべく自動車を使わずに、電車利用や歩くことを心掛ける」などの意見が出た。

 授業は、地球温暖化防止の新たな国際的枠組み「パリ協定」などを知ってもらおうと、総合学習の時間に企画。担当した坂本真紅(まこ)教諭は「身近な話題から環境問題に接する意識付けができた」と、成果を実感していた。

 NPO法人「ソフトエネルギープロジェクト」の佐藤一子理事長も生徒の発表に聞き入った。今月13日には3年生全員に地球温暖化の現状や家庭での効果的な省エネ法を説明。「一人一人が自発的に行動しないと、温暖化は止まらない。各自が目標を持つのは素晴らしい」と話していた。

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