強風の影響で県内5人軽傷 相鉄線運転見合わせも

 県内は強風の影響が目立ち、県の集計では川崎、藤沢、大和、小田原市内で転倒するなどした20〜80代の男女計5人が軽傷を負った。相鉄線が一時、全線で運転を見合わせるなど交通機関への影響も広がった。

 横浜市や逗子市、葉山町などでは倒木が相次いだ。横浜市栄区の環状4号線で街路樹が折れて電線にもたれ掛かったため、現場周辺は約1時間半にわたって通行止めとなった。

 相鉄線の運休は横浜市泉区内で風速が規制値を超えたためで、21日午後3時ごろから約15分間、全線で運転を見合わせた。久里浜(横須賀市)と金谷(千葉県)を結ぶ東京湾フェリーは強風のため午後の計12便が欠航した。

 雨の影響では、大磯町が町内を流れる不動川の増水を受け、流域5地区の計3264世帯(8279人)を対象に「避難準備・高齢者等避難開始」を発表した。

 横浜地方気象台によると、横浜で21日午後5時すぎに最大瞬間風速24・0メートルを観測。雨は県西部を中心に激しく降り、箱根町や小田原市、相模原市などで同日朝からの雨量が100ミリを超えた。

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