JFE建材フェンス、「再生PETフェンス」販売 中部で急増、年度10%増へ

 JFE建材フェンスが展開している環境対応型製品「再生PETフェンス」の販売が、中部地区において伸長している。同地区の営業を管轄する名古屋支店(支店長・浅田将継氏)では、16年度の販売高が15年度比約4倍の総延長2万4千平方メートルにまで急増した。今年度はJFE建材との協業営業を積極化させ、販売高を2016年度比10%引き上げる計画。

三重のメガソーラーに設置した再生PETフェンス

 「再生PETフェンス」は、再生ペットボトルを原料とした樹脂を被覆材に採用したもので、08年より本格販売を開始。金網1平方メートルあたり、500ミリリットルペットボトル約5本が使用されており、昨年12月までに約760万本分のペットボトルが再利用された。また、PETボトル協議会によるリサイクル推奨マークの認定を取得(認定番号200827028)している。こうした特長がユーザーに評価され、メガソーラー発電所設置に伴い、実績を伸ばしてきた。今後はJFE建材の販売ネットワークを活用し、学校や公園などの公共施設や工場建屋の外周向けなど、新規顧客開拓を推進し、目標達成を狙う。

 同支店では「再生PETフェンス」のほか、日中に蓄光し、夜間に高輝度で長時間発光するフェンス「ハイブリッド・ライン」や、忍び付き角パイプフェンス「SP―AY型フェンス」など戦略商品の拡販も同時に進める。

 「ハイブリッド・ライン」は夜間の転落、立ち入りに対する注意喚起や、激甚災害などで長時間の停電が発生した際に、広域避難場所への誘導をサポートできる。また、「SP―AY型フェンス」は景観性を損なうことなく、侵入防止効果が高い曲げ忍び付き格子フェンスで、これまでに愛知県浄水場や、名古屋市交通局などに供給実績を有する。ゼネコンや設計コンサルタントなどへの設計折込営業の強化で、潜在需要の捕捉を狙う。

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