27日(日本時間28日)の本拠地メッツ戦で代打で決勝打をマークしたマーリンズ・イチロー外野手をドン・マッティングリー監督が称賛した。
指揮官がV打のイチロー称賛、左腕相手にも「何も心配なかった」
27日(日本時間28日)の本拠地メッツ戦で代打で決勝打をマークしたマーリンズ・イチロー外野手をドン・マッティングリー監督が称賛した。
この日ベンチスタートとなった背番号51は3-3と同点に追いつかれた直後の7回無死一、三塁の好機で代打で登場。代わったばかりの相手4番手左腕ブレビンスの2球目を弾き返し、三遊間を鮮やかに抜いた。このタイムリーでマーリンズは勝ち越しに成功。イチローはその後、イエリッチの2点タイムリーで生還し、守備に就かずにお役御免となった。
マーリンズはそのままリードを守り、6-3で勝利。イチローはこの日1打数1安打1打点1得点の活躍だった。
試合後、地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」はマッティングリー監督の会見の模様を伝え、指揮官はその中で「イチはブレビンス相手に成功していた。基本的に彼はキャリアで左投手をより攻略してきたんだ。だから何も心配することはなかった」と、左腕相手にも自信を持って代打に送り出したことを明かした。
イチローへの絶大な信頼「私が心配したことなんて一度もない」
指揮官の言葉通り、左打者キラーのブレビンスに対し、イチローは通算22打数7安打5打点。打率.318と好成績を収めている。
前試合の25日(日本時間26日)の本拠地カブス戦では「1番・中堅」でスタメン出場し、センターでの先発として43歳246日のメジャー最高齢記録を樹立。一方、この日は勝負所での代打起用だった。4番手の外野手として出場するシチュエーションは多岐に渡り、高い適応能力が求められる。
これに関してマッティングリー監督は「彼はその点、素晴らしい。イチローに関しては常に準備ができている。私が心配したことなんて一度もない。全ての状況に関して完璧に準備できているからね。試合の終盤で起用しても、ある試合で先発起用しても、彼は準備できている。イチローにとっては右投手と対決させても問題ない。チャンスをつかめない時もあるけれど、出番が来た時には、いつもいい気分にさせてくれる男なんだ」。千両役者ぶりを見せたイチローに対し、指揮官は改めて絶大な信頼を寄せている。