「えひめ丸」が横浜初入港 宇和島水産高が実習航海

 愛媛県立宇和島水産高校(同県宇和島市)の実習船「えひめ丸」(499トン)が28日午前、横浜港に初入港した。

 同校によると、航海士などを目指す専攻課程の生徒計20人が乗船。滞在中は船舶部品メーカーなどの企業訪問を行う。着岸した横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルでは、生徒らが慌ただしそうに下船準備を行っていた。30日午前9時に宇和島に向けて出港する予定。

 現在5代目で、全長約56メートル。4代目が米原子力潜水艦との衝突事故に巻き込まれた翌年の2002年11月に竣工(しゅんこう)した。7月中旬まで予定している実習航海の一環で、1日当たり平均458隻が通航する浦賀水道を初めて航行した。同校の担当者は「内航船員を目指す生徒には貴重な経験になったのでは」と話していた。

 大さん橋では30日午後0時45分ごろ、三重県立水産高校の実習船「しろちどり」(499トン)が入港する予定。

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