盗撮容疑の警官に減給6カ月処分 県警

 県警監察官室は30日、駅のエスカレーターで女性のスカート内を盗撮したとして逮捕された青葉署刑事課の男性巡査部長(42)を減給100分の10(6カ月)の懲戒処分とした。巡査部長は同日、依願退職。横浜地検は同日付で不起訴処分(起訴猶予)とした。

 巡査部長は11日午後8時15分ごろ、海老名市めぐみ町の海老名駅連絡通路上りエスカレーターで、看護師の女性(23)のスカート内に、ショルダーバッグに入れた小型カメラを差し向けたとして、県迷惑行為防止条例違反(盗撮)容疑で現行犯逮捕された。

 同室によると、小型カメラは撮影した動画が同容疑者のスマートフォンに転送される仕組みで、他に女性のスカート内を盗撮したとみられる動画が約230点見つかった。

 巡査部長は「ネットで盗撮の動画を見て、自分でもできるのではないかと今年4月ごろから始めた。自分の身勝手な行動で女性に不快な思いをさせ、申し訳ない」と話しているという。

 同室の新田泰弘室長は「捜査および調査の結果に基づき、厳正に処分した。被害者をはじめ、県民の皆さまに心からおわび申し上げます」とコメントした。

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