屋根技術研究所、ベトナムに現地法人 建築金物や電設資材グローバル調達拡大

 屋根施工に関する技術開発や金属金具の開発を手掛ける屋根技術研究所(愛知県高浜市、社長・都築城二氏)は、ベトナム・ホーチミン市に太陽光発電システムの架台など建築金物や電設資材のグローバル調達を行う現地法人「ヤネギケン・マテリアル・ベトナム」(YANEGIKEN MATERIAL VIETNAM CO.LTD、資本金5万ドル、以下YGMV)を同社100%出資により設立。今月より本格稼働に入ったと1日に発表した。

 同社は1968(昭43)年に屋根工事請負業として創業。屋根工事で培った技術、ノウハウを生かし、97年に瓦屋根に太陽光発電システムを設置する架台「支持瓦工法」を開発するなど、以来、ゼネコンや国内ハウスメーカー、太陽光パネルメーカー、システム金属屋根工事業者などから寄せられる要望に基づき、金属屋根施工や太陽発電システム設置に関わる金属部材の開発や販売を行う。

 近年は部材の開発のみならず、顧客が同社に部材のOEM生産を依頼するケースが増加。同社では国内の協力工場のみならず、中国、ベトナムなどのアセアン地域の協力工場から、部材の調達代行、販売を行っている。コスト・品質面などで顧客ニーズが年々多様化。ユーザー対応力を一層強化するため、ベトナムに現地法人を設立。グローバル調達を積極化させる。同社が海外に拠点を設けるのは米・Roof Tech Inc.に続き2拠点目。

 YGMVの社長に都築屋根技術研究所社長が就任。スタッフ2名体制でスタートした。業容に応じて、増員する予定。当面は日本国内の顧客向けに部材の輸出販売を行うが、将来的には、アセアン諸国に進出した日系企業向けの部材販売や、第三国向けに輸出販売をするなど事業拡大を目指す。

 ▽YGMV=Floor15,Lim Tower 2,62A Cach Mang Thang Tam St.,Ward 6,District.3,Ho Chi Minh City▽電話+84-871-099-957

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