〔熱中症〕6月26日から7月2日の7日間で1914人搬送、前週に比べ約1000人増加

総務省消防庁は4日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
6月26日から7月2日の7日間における全国の救急搬送者数は1914人で、前週(946人)に比べて968人増加し、前年同期(1977人)と比べて63人減少しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は1人、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は25人で、前週(23人)に比べて増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者939人で、全体の49.1%を占めています。
発生場所別では、住居が664人と最も多く、全体の34.7%を占めています。
また、都道府県別では、福岡県が137人と全国で最も多く、次いで大阪府が133人、愛知県が120人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/6/26~7/2・速報値)
・救急搬送者数:1914人
※前週比968人増、前年同期比63人減

<日別>
・6/26(月):103人
・6/27(火):75人
・6/28(水):123人
・6/29(木):178人
・6/30(金):166人
・7/1(土):454人
・7/2(日):815人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :1人
・重症 :25人
・中等症:584人
・軽症 :1275人
・その他:29人

<年齢別>
・18歳未満:305人
・18~65歳:670人
・65歳以上:939人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):664人
・工事現場や工場などの仕事場:164人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):75人
・教育機関:161人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):151人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):292人
・道路:276人
・その他:131人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・福岡県:137人
・大阪府:133人
・愛知県:120人
・兵庫県:93人
・鹿児島県:79人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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