スパ24時間テストデー:ポルシェ117号車が最速。千代組GT-Rが10番手に

 ブランパンGTシリーズ/インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されるトタル・スパ24時間のテストデーが7月4日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで行われ、ポルシェワークスドライバーたちが乗り込むクース・チーム75ベルンハルトのポルシェ911 GT3 Rがトップタイムをマークした。

 GT3カーで争われる最高峰のレースとして位置づけられるスパ24時間だが、7月27〜30日の本番に向けて7月4日、スパ・フランコルシャンで午前/午後合計8時間のテストデーが行われた。

 63台ものGT3カーが出走したこの日の走行のうち、午前はプロ/アマエントリーであるバーウェル・モータースポーツの78号車ランボルギーニ・ウラカン(レオ・マチツキ/ミゲル・ラモス/リチャード・アブラ/フィル・キーン)が2分20秒358でベストタイムをマーク。2番手にはアウディ・チーム・サンテロックの25号車アウディR8 LMSが、3番手にはエミール・フレイの14号車ジャガーG3が続いた。

 日本勢では、千代勝正が乗り込むモチュール・チームRJN・ニッサンの23号車ニッサンGT-RニスモGT3が12番手。石川資章が乗り込むAFコルセの51号車フェラーリ488 GT3は59番手となった。

 オフィシャルサイトのフォトギャラリーにも多数の写真がアップされるなど、高い注目を集めているGOODSMILE RACING & Team UKYOの谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組00号車メルセデスベンツAMG GT3は、谷口と片岡がスパ初走行ということもあり、まずは慎重に46周を周回。2分23秒509というタイムで、トップから3秒151差の50番手となった。

バーウェル・モータースポーツのランボルギーニ・ウラカン
エミール・フレイのジャガーG3
GOODSMILE RACING & Team UKYOの谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組00号車メルセデスベンツAMG GT3

 続く午後のセッションでは、タイムも向上。ローレンス・バンスール/ケビン・エストーレ/ミカエル・クリステンセンというポルシェワークスドライバーたちが乗り込むクース・チーム75ベルンハルトの117号車ポルシェ911 GT3 Rが2分19秒451までタイムを縮め、ベストタイムとなった。

 2番手にはジャンカルロ・フィジケラ/マルコ・チオーキ/ジェームス・カラドというメンバーが乗り込むカスペルスキー・モータースポーツの55号車フェラーリが続き、フェラーリ、ベントレー、マクラーレン勢が続く展開となった。

 そんななか、トップ10につけたのは千代組ニッサンGT-R。2分20秒274というベストタイムで10番手に続き、レギュラー参戦組の実力をみせた。石川組51号車フェラーリは2分21秒611で46番手となった。

 GOODSMILE RACING & Team UKYOは、午後は68周をこなし2分21秒993というベストタイムで52番手となった。3人のドライバーが乗り継ぎながらセットアップを進めはじめ、ニュータイヤも投入。タイムとしては上位とは差があり、「まだセッティングが進んでいない」状況のようだが、まずは着実に第一歩を踏み出したかたちだ。

千代勝正が乗り込む23号車ニッサンGT-RニスモGT3
GOODSMILE RACING & Team UKYOの谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組00号車メルセデスベンツAMG GT3

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