200S達成のソフトBサファテ、次の目標は名球会「グリーンジャケット欲しい」

4日のオリックス戦でソフトバンクのサファテが今季25セーブ目を挙げ、史上6人目のNPB通算200セーブを達成した。通算登板数387試合目での達成は、佐々木主浩氏(元横浜)の370試合に次ぐ史上2位のスピード達成だ。

ソフトバンクのデニス・サファテ【写真:藤浦一都】

外国人投手として初の快挙「毎日勝つつもりで球場に来ている」

 4日のオリックス戦でソフトバンクのサファテが今季25セーブ目を挙げ、史上6人目のNPB通算200セーブを達成した。通算登板数387試合目での達成は、佐々木主浩氏(元横浜)の370試合に次ぐ史上2位のスピード達成だ。

 2点差の9回、当たり前のようにマウンドに上がったサファテ。しかし、いきなり先頭のマレーロに二塁打を許してしまう。それでも、守護神は落ち着いていた。オリックスの代打攻勢をものともせず、あっという間に3つのアウトを奪って大記録を達成した。

「できれば福岡で決めたいと思っていた。今日は相手が金子(千尋)投手だからどうなるかわからなかったし、ウチの打線も調子がいいので逆にセーブがつかない場面(点差)になるかもと思っていた。できれば家族の目の前で決めたかったという思いはあるけどね」

 工藤公康監督も「彼に任せておけば大丈夫というポジションを築いて、それを維持することは大変なこと。敬意を表したいし、心からおめでとうと言いたい」と、サファテの記録を祝った。

 サファテは、日本で200セーブという記録を作れた要因の1つとして「ケガをせずに野球をやれていること」を挙げた。さらに「このチームで抑えのポジションをやらせてもらっていることもそうだよ」と語る。

「今年で4年目になるが、毎年シーズンが早く感じるし、毎日勝つつもりで球場に来ている。それだけ毎日勝てるチームだと思っている。自分のキャリアは終わりにさしかかっていると思うが、その中で毎日いいチームメートと野球ができているので、今シーズンの残りも楽しみにしているよ」

名球会入りへ「250セーブまでやりたい気持ちはあるよ」

 日本でのキャリアが始まったのは2011年。広島カープの抑えとしていきなり35セーブをマークした。広島での2シーズン、西武での1シーズンを経てソフトバンクの一員となった。

「日本に最初に来ると決まったとき『日本に来た外国人の中で一番いい投手になろう』と思っていた。それに伴った努力と投げる試合ですべてを出し尽くしてきたことが、達成できた要因でもあると思う。ホークスでの4年間でセーブに失敗した時もあったが、それでもチームメート、監督・コーチが常に自分を信頼してくれてサポートしてくれた。とても感謝している」

 次なる目標は、日本球界で名球会入りとなる250セーブだ。今シーズンさらにセーブを積み上げ、来シーズンも同じように役割を果たせば見えてくるはずだ。「(名球会入りすると)グリーンのジャケットがもらえるんだよね? ぜひそれはほしいし、それに合うタイやパンツを準備しとかないとね」と取材陣を笑わせた。

 最後には「あと1、2年は自分でもやりたいと思うし、次の目標として250セーブまでやりたい気持ちはあるよ」と、きっぱりと言い切った。その記録も福岡で、そしてぜひとも愛する家族の目の前で達成してほしい。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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