九州北部で続く大雨 総雨量600ミリ超も 土砂災害に厳重警戒

7日午前11時の土の中の水分量の目安。

 記録的な豪雨となっている九州北部地方では、あす8日にかけても雨が続き、さらに大雨となる見込みだ。土砂災害の危険度が高い状態が続いているため、土砂災害に厳重に警戒し、低地の浸水や河川の増水、氾濫にも警戒が必要となる。

 対馬海峡付近に停滞している梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、西日本では大気の状態が非常に不安定となっている。
特に九州北部地方では、降り始めからの雨量がかなり多くなっており、きょう午前11時までの総雨量は福岡県朝倉市で600.5ミリ、大分県日田市でも400ミリを超えている。長崎県壱岐市でも370ミリを超えているなど、これまでの大雨により地盤が緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が高くなっている。
 また、福岡県北九州市八幡では、きょう午前6時半までの3時間に138.5ミリの観測史上1位の3時間雨量を記録した。

 現在も九州北部地方では広い範囲で雨が降っており、きょういっぱいは局地的に非常に激しい雨が降るおそれがある。あす8日にかけても断続的に雷を伴った激しい雨が降る見込みだ。
 土砂災害に厳重に警戒し、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも併せて注意が必要となる。

■8日にかけての1時間雨量(多い所)
 長崎県、熊本県、福岡県 70ミリ
 山口県         60ミリ
 大分県         50ミリ
 佐賀県         40ミリ

■8日正午までの24時間雨量(多い所)
 長崎県、熊本県、山口県 150ミリ
 福岡県、大分県、佐賀県 120ミリ

 また、四国や中国地方でも、きょうは局地的に雷を伴って、激しい雨の降る所がある見込みだ。急な激しい雨や雷雨に注意が必要となる。

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