またも偉業イチロー、同僚脱帽「ただただ驚き」 金字塔“目撃”は「ご褒美」

メジャー通算3054安打とし、米国外出身選手として歴代1位の記録を打ち立てたマーリンズのイチロー外野手。43歳となった今も安打を積み重ねるベテランにチームメイトも「ただただアメージング」と脱帽している。MLB公式サイトが伝えている。

敵地カージナルス戦でマルチ安打を放ったマーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

米国外出身選手として歴代1位の記録、同僚&監督も称賛

 メジャー通算3054安打とし、米国外出身選手として歴代1位の記録を打ち立てたマーリンズのイチロー外野手。43歳となった今も安打を積み重ねるベテランにチームメイトも「ただただアメージング」と脱帽している。MLB公式サイトが伝えている。

 イチローは6日(日本時間7日)の敵地カージナルス戦で「7番・ライト」でスタメン出場し、2回の第1打席で左前安打、8回の第4打席で中前安打を放った。いずれも1点を追う場面で好機を演出する貴重なヒットとなったが、マーリンズは3-4と競り負けて連勝が2でストップした。

 イチロー自身はこの日、3打数2安打1四球で打率.222。今季2度目のマルチ安打でメジャー通算3054安打とし、ロッド・カル―(3053安打)を抜いて歴代24位に浮上した。

 また、昨夏にメジャー史上30人目の3000安打を達成して以降、3000安打のロベルト・クレメンテ(プエルトリコ)、3020安打のラファエル・パルメイロ(キューバ)、そしてカルー(パナマ)を抜き去り、米国出身外選手で最多安打となった。

同僚脱帽「信じられないような履歴書」、金字塔“目撃”は「ご褒美」

 この偉業をチームメイトのジャスティン・ボーアも祝福。MLB公式サイトによると、29歳の内野手は「すでに信じられないような履歴書の持ち主なのに、これ以上何と言ったらいいのかわからないよ。驚嘆すべきキャリアの中で、これはただもう一つ印を刻んだぐらいのことだろうけれど、毎日彼のプレーを見て、マイルストーンを築き上げ続けることを目撃することはご褒美なんだ。ただただアメージングだよ」とコメントしている。

 以前、不惑を過ぎても完璧なコンディションと体型を維持するイチローにインスピレーションを受け、減量を成功させたことを明かしていたボーア。イチローとの共闘を「ご褒美」と表現しており、イチローに心酔する様子がうかがえる。ボーアは今回、本拠マイアミで行われるオールスターゲームで残念ながら選外となったが、ホームラン競争への出場が決まっている。リーグでも認められる長打力を誇るボーアらチームメートにとって、イチローは特別な存在のようだ。

 この日の試合後にはマッティングリー監督も地元メディアの取材に「今日、イチは複数安打を放った。イチの年齢、そして彼がこのレベルでいまだに競争力を保っており、生産的であることを考えると、アメージングだ」とそのプレーを称えていた。50歳までの現役続行を視野に入れるベテランにとってはあくまで通過点に過ぎないのかもしれないが、続々と偉業を打ち立てる様は周囲に大きな驚きを与えている。(Full-Count編集部)

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