北メディア「無謀な客気にはやってはならない」

北朝鮮の内閣機関紙・民主朝鮮は8日、米韓両軍が5日に行った弾道ミサイルの同時発射訓練に関連して、韓国の文在寅大統領を糾弾する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

文氏は、北朝鮮が4日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型を発射したことを受けて、5日に米韓両軍の弾道ミサイルの同時発射訓練を指示していた。

論評は、「南朝鮮の執権者はいわゆる『国家安全保障会議』全体会議なるものを招集して『無責任な挑発』と『強力な糾弾』について力説したあげく、『声明だけで対応する状況ではない』などとし、トランプの承認を受けて南朝鮮・米国連合弾道ミサイル射撃訓練という軍事的客気にまではやって奔走した」と指摘した。

また、「平和守護の核の霊剣を鋭く研ぎ澄ますのはあまりにも当然であり、誰も正々堂々たるわれわれの自衛的措置についてけなす理由や根拠がない」としながら核・ミサイル開発を正当化した。

さらに、「南朝鮮当局は、あえてわれわれの尊厳と体制にまで言い掛かりをつけて繰り広げる対決乱暴がもたらすのは全民族の呪いと糾弾、天罰しかないということを銘記して甚だしく後悔する無謀な客気にはやってはならない」と強調した。

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