「安倍政権にNO!」新宿で大規模デモ

【時代の正体取材班=田崎 基】「共謀罪」法の強行採決や憲法改正方針などに抗議しようと、複数の市民団体が9日、東京・新宿で大規模なデモと集会を繰り広げた。「安倍政権に退陣を求める緊急デモ」と銘打ち、約8千人(主催者発表)が参加。買い物客らでにぎわう休日の繁華街を練り歩き、「安倍はやめろ!」「安倍政権に改憲させない!」のコールを響かせた。  共謀罪法に反対してきた「未来のための公共」や経済格差の是正を訴えている「AEQUITAS」(エキタス)をはじめ、国会や首相官邸の前で抗議を重ねてきた市民団体が結集。午後7時半からはJR新宿駅東口の駅前広場を埋め尽くし、学者や学生、会社員、野党議員らがマイクを握って拳を突き上げた。

 登壇者は、安倍晋三首相が東京都議選投開票前日(1日)に秋葉原の応援演説で「安倍やめろ」と声を上げた人々に「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言したことに対し、「『こんな人』がここにこんなにいる。安倍首相はそのことが分かっていない。どんどん声を上げていこう!」と強調。秋葉原で掲げられた「安倍やめろ」の横断幕を再び広げ、批判に耳を傾けない首相の辞任を訴えた。

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