〔熱中症〕7月3日から7月9日の7日間で4241人搬送、前週に比べ約2倍増

総務省消防庁は11日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
7月3日から7月9日の7日間における全国の救急搬送者数は4241人で、前週(1914人)に比べて2327人増加し、前年同期(5269人)と比べて1028人減少しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は6人で、前週(1人)に比べて増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は117人で、前週(25人)に比べて増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が2119人で、全体の50.0%を占めています。
発生場所別では、住居が1591人と最も多く、全体の37.5%を占めています。
また、都道府県別では、愛知県が358人と全国で最も多く、次いで埼玉県が355人、東京都が336人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

熱中症による救急搬送者数の推移(週別)

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/7/3~7/9・速報値)
・救急搬送者数:4241人
※前週比2327人増、前年同期比1028人減

<日別>
・7/3(月):917人
・7/4(火):338人
・7/5(水):299人
・7/6(木):335人
・7/7(金):499人
・7/8(土):953人
・7/9(日):900人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :6人
・重症 :117人
・中等症:1382人
・軽症 :2664人
・その他:72人

<年齢別>
・18歳未満:682人
・18~65歳:1440人
・65歳以上:2119人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):1591人
・工事現場や工場などの仕事場:417人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):117人
・教育機関:306人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):366人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):596人
・道路:593人
・その他:255人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・愛知県:358人
・埼玉県:345人
・東京都:336人
・北海道:240人
・大阪府:215人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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