イタリアのJASモータースポーツは2018年のTCRシリーズに投入する新型ホンダ・シビック・タイプR TCRを開発中とアナウンスした。
この新型シビック・タイプR TCRは、2017年内の販売が予定されている市販車シビック・タイプRをベースとしたもの。
先代モデルからドラッグを削減しダウンフォース量を増加させるべく、エクステリアデザインと空力パッケージが一新されているほか、新型のマルチリンクリヤサスペンションとアンチロールバーシステム、改良型ECUなどが搭載されている。
VLNニュルブルクリンク耐久シリーズやTCRを採用する24時間耐久レースに参戦するカスタマー向けには“エンデュランス”バージョンも用意。こちらにはライティングシステムが追加搭載され、ドライバークーリングシステム、ABSなども追加される。
新型シビック・タイプR TCRのデリバリーは2017年12月15日にスタートする予定で、最初の25台は2018年シーズン開幕に間に合うように準備されるという。
JASモータースポーツでTCRプロジェクトを率いるマッズ・フィッシャーは「新型シビック・タイプR TCRをカスタマーに紹介できることを嬉しく思う。また、このプロジェクトへゴーサインを出したホンダにも心から感謝している」と語っている。
「新型車両では、エアロダイナミクスやサスペンション、エレクトロニクスなど、いくつかの重要な部分に手を加えた。先代のシビックTCRはすでに5つの選手権で勝利を挙げていて、今年もヨーロッパとアジアで8つのカテゴリに参戦している」
「我々の目標は、この新型車両で世界中で使われているTCRカテゴリの競争レベルを引き上げることだ」