新日鉄住金エンジ、インドネシアで加熱炉竣工 大阪製鉄とクラカタウの合弁会社向け

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は13日、インドネシアで形鋼・棒鋼圧延設備向けの省エネ型加熱炉を竣工したと発表した。大阪製鉄と同国鉄鋼大手のクラカタウとの合弁、クラカタウ・オオサカ・スチール(KOS)から受注したもので、独自のリジャネレーティブバーナを適用した。

 リジェネレーティブバーナは従来の熱交換器方式に比べ高温で予熱される燃焼空気によって約1割の省エネを実現するほか、窒素酸化物排出量も50%低減できる。均一な炉内温度分布の形成が可能で、ガスノズル配置を改良したことで長寿命化を実現。メンテナンス性も向上させた。本バーナの適用はインドネシアで2件目。

 本加熱炉はインフラ向けを中心に需要拡大が期待される中小形形鋼や鉄筋棒鋼、平鋼を製造するコンバインド設備向けの新規設備。加熱炉能力は毎時120トン、生産量は年間約50万トン(フルアップ時)で今年1月から操業を開始している。

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