ダルビッシュは「○」、田中は「×」!? 米メディア予想、PO進出チームは…

メジャーリーグは14日(日本時間15日)から後半戦がスタートした。今季は日本人所属球団が好位置につけており、プレーオフにも多くのチームが進出する可能性が高まっている。特に、ア・リーグの熾烈な争いに注目が集まる。

後半戦がスタートしたMLB、「ヤンキースはポストシーズンを逃すだろう」

 メジャーリーグは14日(日本時間15日)から後半戦がスタートした。今季は日本人所属球団が好位置につけており、プレーオフにも多くのチームが進出する可能性が高まっている。特に、ア・リーグの熾烈な争いに注目が集まる。

 青木宣親外野手が所属するアストロズは西地区首位を独走。優勝は確実な状況だ。一方で、開幕直後に苦しんだ同地区3位のレンジャーズは、ワイルドカード争いではプレーオフ出場圏内に3ゲーム差。7月終了時点までに引き離されるようなことがあれば、ダルビッシュ有投手はトレードに出される可能もあると報じられているが、後半戦もエースとしての活躍が期待されるところ。また、快調に飛ばしていた田中将大投手所属のヤンキースはやや失速気味で前半戦を終えたものの、ワイルドカード争いでまだトップに立っている。

 ESPNは、後半戦開始に合わせてア・リーグのプレーオフ進出チームを予想する特集記事を掲載。レンジャーズ、ヤンキースの両チームは明暗が別れている。

 まずは、ワイルドカード争いでトップのヤンキースについて、記事では「×」と予想。「ヤンキースがポストシーズンを逃すことになるであろう、2つの要因について考えずにはいられない」としている。前半戦は新星ジャッジが打線を牽引したが、プレーオフ逸の理由は「避けられない打撃の低迷」になると指摘。「彼らの守備は残りのシーズンで大きな要因となるだろう」と分析している。

レンジャーズは「2年連続となるプレーオフ進出の可能性はある」

 また、救援陣の不安要素についても言及。「2014年シーズンから、デリン・ベタンセスはリリーフで275イニングを投げており、大変な仕事量である。ベタンセスは270イニングを記録してから、防御率は12.60、WHIPは2.80となっている」。ブルペンを支える不動のセットアッパーの“勤続疲労”を危惧。最後は「今季ヤンキースの成功に関して偽りはない。しかし、ポストシーズン争いにはあと1年遠い」と結論づけている。

 一方、レンジャーズについては「ユウ・ダルビッシュ以外にローテーション入りしている投手を考えると、レンジャーズは最下位のチームとなるように思えるだろう。しかし、彼らの守備は素晴らしい。コール・ハメルズ、アンドリュー・キャッシュー、もしくはタイソン・ロスの成績が戻れば、2年連続となるプレーオフ進出の可能性はあるだろう」と予想。エースとしての働きを続けるダルビッシュの投球は計算できるだけに、その他の先発投手がカギになるとしている。

 さらに、「素晴らしい守備だけではなく、攻撃面で活躍を見せるレギュラー選手がいる」とも指摘。ダルビッシュは前半戦で打線の援護がなく苦しんだが、史上31人目の通算3000安打にも期待がかかる主砲ベルトレも復帰した打線には力があると見ているようだ。

 この他、記事ではアストロズ、インディアンス、レッドソックスが各地区の優勝チームになると断言。エンゼルスがワイルドカード1位、そしてレンジャーズがワイルドカード2位になると予想している。いずれにしても、対照的な前半戦を過ごしたエースのダルビッシュ、田中の後半戦の投球がカギになることは間違いない。(Full-Count編集部)

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