石原裕次郎さんしのび 總持寺にファン訪れ

 昭和の大スター、石原裕次郎さんが1987年に52歳で亡くなってから17日で、30年となる。裕次郎さんが眠る横浜市鶴見区の總持寺には花束や線香を供えるファンが今なお、毎日のように訪れ、憧れだった「裕ちゃん」をしのんでいる。

 30年目の命日を前に、裕次郎さんの墓に手を合わせた同市神奈川区の久喜徹さん(78)は、「高校時代に憧れていた大スター。映画『太陽の季節』『狂った果実』など出演作は全部見ていました。亡くなってからもう30年がたつなんて信じられません」としみじみ語った。

 墓には南国の花、ハイビスカスが供えられていた。「ハワイが好きだったからかも」。裕次郎さんの墓を訪れるのは3回目という川崎市麻生区の高橋芳子さん(76)は、「背が高くて、歌も上手でとってもかっこよかった」と懐かしそうに話した。

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