メトーカケフ、持ち株会社制に移行 本社を二野工場に移転、22年売上高3割増目指す

 中部地区大手鉄鋼二三次製品特約店のメトーカケフ(本社・岐阜県可児市、社長・掛布毅氏)は、今年9月1日付で持ち株会社制に移行し、商号を「カケフホールディングス」に変更する。会社分割により、鉄鋼二三次製品流通の「メトーカケフ」(現建材事業部)、表面処理鋼板のコイルセンター「カケフ鋼板」(同鋼板事業部)、スチールハウスの設計・部材加工の「カケフ住建」(同住宅事業部)を新たに発足させる。メトーカケフの関係会社で、一般鋼材流通の「スタールカケフ」も新持ち株会社の傘下に入る。持ち株会社制の移行により、経営環境の変化への迅速な対応力を強化。新規事業の推進で、2022年をめどにグループの売上高を16年8月期比30%アップの200億円達成を目標に置く。

 メトーカケフは1948(昭23)年創業の老舗特約店。二三次製品の加工販売を手掛ける建材事業、大手家電メーカーなどに表面処理鋼板を供給するほか、大手住宅メーカー向けにフレーム材を加工販売する鋼板事業、一般住宅や集合住宅の設計から住宅部材の加工、組み立てを一貫して行う住宅事業部を擁する。直近の同社グループ売上高は150億円(16年8月期)。「地域密着型営業を維持しながら、顧客ニーズの変化にスピーディに対応し、グループの競争力をさらに高める」(掛布社長)ため、持ち株会社制への移行を決めた。

 「カケフホールディングス」の資本金は5千万円。掛布社長が社長に就任する。本社は、現在のメトーカケフ二野工場(同可児市)に移転。新事業会社となるメトーカケフの社長に掛布拓雄メトーカケフ常務執行役員、カケフ鋼板の社長に渡邉英二同常務執行役員、カケフ住建社長に堀部哲士同常務執行役員、スタールカケフの社長に平井美佐夫スタールカケフゼネラルマネージャーがそれぞれ就任する。

 持ち株会社への移行を前に、各事業部および本社工場・倉庫を二野工場と姫ケ丘第1~第4工場(同可児市)に、今月15日までに移転、集約を完了しており、9月1日に各事業会社の本社を置く。現本社の跡地は、商業施設に賃貸し、運用する。

 新会社のその他役員および新事業会社の住所は以下の通り。かっこ内は現職▽副社長=纐纈士朗(スタールカケフ社長)、常務取締役=掛布邦子(同メトーカケフ常務)、取締役=掛布拓雄、堀部哲士(同常務執行役員)、監査役=纐纈楚乃子(同監査役)

 〈カケフホールディングス〉住所=岐阜県可児市二野1979―150、電話=0574―62―1214(FAX9933)

 〈メトーカケフ〉住所=同姫ケ丘4―1―3、電話=0574―62―1212(FAX9311)

 〈カケフ鋼板〉住所=同姫ケ丘1―36、電話=0574―63―4422(FAX4433)

 〈カケフ住建〉住所=同二野1979―150、電話=0574―62―1215(FAX60―0688)

 〈スタールカケフ〉住所=同姫ケ丘1―17、電話=0574―62―1213(FAX63―1481)

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