スーパーGT第4戦SUGO:「実力でポール会見に戻れて嬉しい」GT500ポールポジション/野尻智紀&小林崇志

 スーパーGT第4戦SUGO、ホンダNSX勢がワン・ツー・スリーを固める結果となったGT500クラスの予選でポールポジションを獲得したのはARTA NSX-GT。セッション後、野尻智紀と小林崇志は3戦ぶり今季2度目のポール獲得を喜びつつ、決勝への好感触も語っている。

ARTA NSX-GT

野尻智紀

「ホッとしました。テストから調子が良くて、今回はチームもスポンサーのみなさんもすごく高い期待をもってサーキットに入ってきているんですけど、それを最終的にカタチにするのはドライバーの役目ですからね。まだ予選ですが、実際に(ポールという)カタチにすることができてホッとしています」

「今年はチームのなかでの自分の立場が変わったこともあって、開幕からチームの和を大切にしながら、ひとりひとりが力を発揮できるようにチームをつくっていくことも意識してやってきました。それがいい方向に向いて、どこにも負けない、いいチームになってきていると思っています」

「クルマの仕上がりも良くて、僕は走る(ことに集中する)だけでしたね。プレッシャーはけっこうあったので、今は早く(自分のなかのスイッチを)オフにしたいです」

「明日は天気も分からないですし、きっと“魔物さん”もいらっしゃるんでしょうけど、目標は優勝です。誰よりも粘り強く、誰よりも速く走った人が優勝できると思うので、明日は相当がんばろうと思っています」

「レーシングカーはリヤのグリップが大事だと僕は考えているんですけど、今のマシンは、そのあたりでドライバーがより頑張れる仕上がりになってきていますね」

小林崇志

「前回のレースはかなり残念なことになってしまったんですけど、その後のSUGOと鈴鹿、2回の公式テストでクルマとチームがかなりレベルアップしてきましたし、そのなかで自分自身もいろいろと試しながらレベルアップできたと思っています。ですから今回は、ポールポジションを絶対に獲るぞ、という気持ちで入ってきました。まずは第一段階ですけど、ポールが獲れてよかったと思います」

「(自分が担当した)Q1の僅差の戦いのなかでトップが獲れたこともよかったです。そして野尻選手が(Q2で)ぶっちぎりに速いタイムで帰ってきてくれました、感謝しています。ホンダもチームも頑張ってくれていますし、オートバックスさんをはじめとする方々の支援のおかげだと思います」

「今季2度目のポールですけど、正直なところ前回(開幕戦岡山)のポールは棚ぼたの面が大きかったので、こうして実力でポール会見に戻ってくることができたのも嬉しいですね。ただ、(今日唯一の不満は)エアコンの効きが足りなんですよ。もっと快適に仕事したいです(苦笑)」

「テストではロングランもけっこうやってきていて、リヤのグリップをキープできるクルマをつくってくることができたと思っています。そうするなかで、一発もさらに速くなってきた感じですかね。明日の目標は優勝です」

「一度もトップを譲らずに勝ちたいですね。ロングランのペースもいいと思いますし、雨が降るかもしれませんけど、鈴鹿のテストでも雨は調子良かったですから。とにかくしっかり、ミスなく走れればと思います」

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