クロップ監督激白、ソランケ獲得で大変だったこととは

『Mirror』は21日、「リヴァプールのユルゲン・クロップ監督は、今季加入したドミニク・ソランケのことはよく知らなかったと話した」と報じた。

今夏チェルシーを契約満了で退団し、フリーエージェント(若い選手であるため、手数料は発生する)でリヴァプールに加入したドミニク・ソランケ。

10代でフィテッセに貸し出されて活躍し、アンダーのイングランド代表でも主力としてプレーする期待の選手ながら、チェルシーでは全く出番がなかった。

そのため、ユルゲン・クロップ監督は獲得を決断するまでの間に映像をなかなか見られず、かなり難しい決断を迫られたようだ。

ユルゲン・クロップ

「私が言えるのは、ドミニクがここに来たいと言っていると聞いて、とても嬉しかったということだ。

しかし、映像を見つけることは難しかったね。彼が試合でプレーしてから随分経っていたからね。厳しかったよ。

我々が手に出来たのはオランダのフィテッセに貸し出されていたときのものと、U-19、U-20代表での映像だ。それも最高のものではなかったね」 ユルゲン・クロップ

「イングランドの誰もが彼のことを知っているのに、私は彼についてのアイデアを持っていなかった。

もっともっと理解しようと勉強し始めたよ。そして、周りの人々やスカウトを信頼して言った。『よし、契約しよう』と。

私はこれまで多くの技術ある少年を見てきたよ。そして、彼は良い素材に見えるね。

全てが本当に良い。それは明らかだ。とても賢いし集中している。あの動きを見てみなよ。

彼は色々な部分で成長しなければならないが、いい選手だよ」

(手数料は裁判所によって決定されるが、噂では300万ポンド(およそ4.3億円)になるとも)

「それが答えだとは言いたくないね。様子を見なければならない。

ご存知のように、あの年齢の選手を獲得するのがどんなに難しいか。通常は求めることすら出来ないものだ。

あのような選手は幸運でなければならない。適切なクラブにいなければならない。なぜなら、間違ったクラブにいても彼らはいい選手だからだ。しかし、誰もそれに気付かない。

このようなことは偶然が重なって起こったものだが、可能な道であるべきだよ」 ユルゲン・クロップ

(フィルミーノ、スターリッジ、オリギ、さらにソランケ。誰を使う?)

「彼らに知名度があるか?年齢はいくつだ?それは考えたことがない。これまでの人生で一度もね。

パフォーマンスだけだ。正しい時に正しいことをやっているかどうか。

彼らが忍耐を持てば、将来は明るいだろう。それが出来なければ、厳しくなるだろうね。

(トレント・アレキサンダー=アーノルド、ベン・ウッドバーンもいるね?)

「我々は少年達をピッチに送り出せるか?彼らをリーグカップで使うと、イングランドの人々は『カップ戦を軽視している』と言う。

なんでだい?彼らはリーズ相手に勝ったんだ。ただ、ウルヴズには残念ながら負けたけどね。それは問題だ。

その両試合が決勝戦のようなものだ。そして、私はまた挑戦するし、誰もが『狂っているのか?』となるだろう。

そうだな。道はハッキリ見えているべきだ。しかし、少年はそれに向かうだけの準備が必要なのだ」

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