若きGG賞遊撃手、猛ダッシュ→素手捕球→一塁送球の美技「ビスケルの再来」

インディアンスの若き名手、フランシスコ・リンドーア内野手が驚異的なダッシュで遊ゴロをさばく美技を見せた。

インディアンスのフランシスコ・リンドーア【写真:Getty Images】

高いバウンドの遊ゴロを処理「リンドーアの美しいプレー」

 インディアンスの若き名手、フランシスコ・リンドーア内野手が驚異的なダッシュで遊ゴロをさばく美技を見せた。

 23日(日本時間24日)の本拠地ブルージェイズ戦。初回1死走者なしの場面で2番ドナルドソンが右腕クルーバーの93マイル(約149キロ)の速球を打つと、本塁ベースの前で大きく弾んでマウンド後方へと飛ぶゴロになった。

 すると、やや深めの位置で守っていた遊撃のリンドーアが猛然とダッシュ。ツーバウンドしたところで打球を素手でつかむと、そのまま一塁へ素早く送球した。ボールはショートバウンドとなったが、一塁手のサンタナが見事に捕球。2人の美技により、ドナルドソンはわずか手前でアウトとなった。

 地元テレビの実況は「サンタナの素晴らしい手助けで、リンドーアが驚異的なプレーだ!」と絶叫。解説者も「リンドーアの美しいプレーですね」と称えた。

メジャー史に残る名手と重ね合わせる声も「ビスケルの再来」「オマーを思い出させる」

 MLB公式サイトはツイッターで「フランキー(リンドーア)にグラブは必要ない」とこの動画を紹介。すると、ファンからは、かつてインディアンスで活躍したメジャー史に残る守備の名手と重ね合わせる声が上がるなど、称賛が相次いだ。

「オマー・ビスケルの再来だ!!」

「オマーを思い出させる」

「ロケットのようだ…アメージング」

「ワオ」

 オマー・ビスケルは現役時代に9年連続を含む11度のゴールドグラブ賞受賞を誇った名手中の名手。インディアンス時代にロベルト・アロマーと形成した二遊間はまさに鉄壁だった。

 23歳のリンドーアは昨年、初のゴールドグラブ賞に輝いており、メジャーを代表する名手への道を歩み始めたばかり。攻守両面で最も大きな注目を集める選手の一人だ。今季も、エンゼルスのアンドレルトン・シモンズ、タイガースのホセ・イグレシアスらとともに超ハイレベルなプレーを見せており、誰が「ゴールドグラブ賞」や「フィールディング・バイブル・アワード」といった守備表彰を手にするのか、注目が集まる。

 試合はクルーバーが8回5安打1失点14奪三振の快投。打線もリンドーアが3安打1打点と活躍するなど得点を重ね、インディアンスが8-1で快勝した。(Full-Count編集部)

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