何かと懸念材料 尽きず

強い台風5号は日本列島からは遠くにありますが、5日進路予想では徐々に距離を詰めてくる予想です。ただ、29日(土)以降は予報円がかなり大きく、進路が定まっていません。フィリピンの東にある熱帯低気圧の発達動向とあわせて、「今後どういう動きをするのか」不審な目で見続ける必要があります。また、28日(金)以降は、新潟や東北地方で再び雨の日が多くなる予想で、こちらも油断できない状況が続くでしょう。

先日、秋田の大雨ニュースが、ドイツのテレビでも放送されたそうです。そのドイツでも、現在は中部で大雨に見舞われています。日本時間26日午前3時までの48時間雨量は、ブロッケン山で170ミリ、周辺の各都市で100ミリを超えている所も。日本からすると大した量ではありませんが、現地では7月の雨量の約1.5倍の雨が短期間で降ってしまった。東京に当てはめると、2日で215ミリもの雨を観測したことになります。やはり、これは大変です。

気象予報士・高橋 和也

画像について:26日午前9時の台風5号の位置と5日間進路予想。

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