災害想定し炊き出しに挑戦

 災害時に必要な対応を児童に学んでもらう「子ども防災体験教室」(平戸市社会福祉協議会主催)が25日、同市田平町の市福祉保健センターであり、児童が救援用の炊飯袋を使った米の炊き出しに挑戦した。

 防災意識の向上を目的に、毎年実施。市内5校から小学5、6年生計25人が参加した。

 体験教室では、耐熱に優れ、米が炊ける災害救援用の炊飯袋「ハイゼックス」(縦30センチ、横10・2センチ)を活用した。児童は、この袋に米1合と水1カップを入れ、袋の空気が抜けたことを確認後、輪ゴムで先端を締め、沸騰した湯が入った災害用移動炊飯器に投入。約30分後にふっくらしたご飯が完成し、みんなでカレーライスにして味わった。

 同市立度島小5年、山口佳太君(10)は「災害が起きたら、学んだことを生かし行動できるようにしたい」と話した。

 児童はこの後、同市消防本部も見学し、消火器の使い方などを学んだ。

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