台風5号の進路 未だ定まらず

台風5号が発生して1週間。移動距離は約2500キロに達し、ちょうど東京からグアムまでの距離に相当します。ずいぶん長い距離を動いたように感じられますが、直線距離でみると、わずか700キロ、東京-広島間です。

どうしてこんなにも移動距離が違うのでしょう?
それは台風5号が円を描きながら移動しているからです。円を描く台風は珍しくはなく、昨年の台風10号も日本の南でくるりと方向転換しました。高気圧が日本の東西で強いとき、このようなことが起こります。

最新の台風情報によると、台風5号はしばらく西寄りに進み、30日(日)頃から小笠原諸島付近で動きが遅くなる可能性があります。5日先(8月1日)の予報円は半径540キロと依然として大きく、見通しがはっきりしてくるのは来週になりそうです。

気象予報士・片山 由紀子

画像について:27日午前9時の台風5号の位置と5日間進路予想。

© 株式会社ウェザーマップ