私で最後にしてください…国籍で色々あった選手たち

あったことをなかったことにはできない!この数日「国籍」が世間を騒がせてきた。

横浜F・マリノスにサイ・ゴダードやペルー出身の日系人選手が練習参加していることは大きな話題になった。また、ルヴァンカップではついに「タイのメッシ」ことチャナティプ・ソンクラシンが日本のピッチにデビューした。

他にも色々あったはずですが、記憶が混同しているようです。

とりあえず、別次元の問題かもしれないが国籍で色々あった選手についてまとめてみよう。そういえばあの方もサッカーファンらしいですね。あの方?誰だったかな…

変更認められず…エメルソン

エメルソン 国籍

もちろんコンサドーレ札幌や川崎フロンターレ、浦和レッズでプレーしたことで有名なあのエメルソンである。

2005年にカタールのアル・サッドへと移籍した彼であるが、次年度には年齢詐称のパスポートを持っていたことで逮捕されてしまう。

その後カタールの国籍を取得し代表入り。2008年にはワールドカップアジア予選にも出場を果たす…も。

上記のパスポート偽造、そしてU-20でブラジル代表に入っていた時にカタール国籍を所有していなかったとして、エメルソンの資格は却下。無期限の国際試合出場停止処分を受けている。

記憶違いでは済まされないですね。

完全拒否…オーマル・アル・スーマー

シリアの、いや中東のスーパーエースと言える名ストライカー、オーマル・アル・スーマー。ロンドン五輪予選で日本代表を恐怖のどん底に陥れたことで、大きな話題を集めた。

190cmを軽く超える体格、イブラヒモヴィッチのような柔らかいテクニックとシュート技術、正確無比のフリーキックなど、アジアに彼の右に出るFWはいない。

しかし、彼がシリア代表でプレーしたのは2012年の4試合のみである。招集されても彼が一切応じていないのだ。

そこには色々な噂がある。彼女の出身地であるサウジアラビアへの帰化を狙っている、さらには反政府活動に参加したため帰国をためらっているなど…。

両手を挙げて降伏すれば裁かれない、というわけではないようですね。

君はどっちなの?…タディ・アギティ・エテキアマ

時々アフリカやブラジルではパスポートを二枚所有している人物がいる。おおよそは年齢を詐称するために行われる。

しかしながら、2つの名前とプロフィールを使って、違う国籍の別人として同時にプレーしていたという選手はかなり珍しい、

それがルワンダ代表FWタディ・アギティ・エテキアマ = コンゴ民主共和国人FWダディ・ビロリだ。

コンゴ民主共和国の名門ASヴィータでプレーしていたダディは、タディとしてルワンダ代表に入り、アフリカネイションズカップ予選でプレー。

しかし結局2014年にこの疑惑が発覚し、アフリカサッカー連盟から2年の出場停止処分を受けることになった。ルワンダももちろん失格に。

ただ、積極的に、差別主義者、あるいは排外主義者の方たちに言われて戸籍を公開することがあっては絶対にいけないですね。

大議論に…アンドリュー・デュランテ

アンドリュー・デュランテ 国籍

オーストラリア出身のニュージーランド代表選手として知られるデュランテ。先日行われたコンフェデレーションズカップにも出場。ダラントかそのあたりの発音で紹介されていたような?

彼がニュージーランドを選んだのは2013年。30歳で市民権を獲得し、代表入りを宣言したのである。

オーストラリア代表に選出された経験はあったが、出場はなし。従って、ニュージーランドに由縁がない彼も帰化は可能かと思われた。

しかし、問題になったのはエメルソンの例から設定された「当地に5年の居住が必要」というルールだ。

デュランテがニュージーランドにやってきたのは2008年。ちょうど5年が経ってはいたのだが、彼は3ヶ月だけシドニーFCにレンタル移籍していたことがあったのだ。

そこで切れてしまったとすると、2016年まで5年の居住という点は満たされない。はたしてどっちになるんだ!と大議論になった。

結局デュランテはFIFAから認められる事にはなったが、その後ニュージーランドはデクラン・ウィンなど多くの帰化選手の引き入れで数々のルール違反をし、リオ五輪予選から追放されてしまっている。

調子に乗るとブーメランが…。

なんでや!試合直前に不許可…フロラン・マルダ

フロラン・マルダ フランス領ギアナ

リヨンで大活躍を見せ、チェルシーでも様々な役割をこなして存在感を発揮したフロラン・マルダ。

フランス代表でも80試合に出場した名選手であるが、彼の出身地は海外県であるフランス領ギアナである。

最後に代表でプレーしてから5年、2017年6月に彼はついにフランス領ギアナのユニフォームを着ることを決断。

FIFAに加盟していない地域は、これまでもジョスリン・アングロマやフレデリック・ピキオンヌ、ジュリアン・フォベールなどフランス代表経験がある選手をプレーさせてきたという前例がある。

バルバドス諸島との親善試合でデビューを果たし、CONCACAFゴールドカップのメンバーにも選出された。久々のビッグマッチだ!と本人も意気込んでいただろうが…。

それに水を注す出来事が大会直前に発生する。CONCACAFは突如「FIFAの規約が適応される」と発表し、フロラン・マルダら3名に出場資格がないと通告したのだ。

登録メンバーは受け入れていたのに試合前に?!という状況にフランス領ギアナは反発。ホンジュラス戦では強行出場を断行し、結局勝点没収を言い渡されている。

CONCACAFは強行採決をする理由を示すべきです。

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