台風5号 非常に強い勢力に あす以降北上か

台風5号は、きょう31日午前3時に「非常に強い」勢力となり、小笠原諸島の近海を西へゆっくりと進んでいる。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルとなっていて、衛星画像では台風の眼がはっきりと見えている。

 きょうも小笠原諸島ではしけが続く見込みで、予想される波の高さは4メートルのち5メートルとなっている。そのほか、台風から離れた北日本から西日本の太平洋側にもうねりが到達している。きょうもうねりを伴った高波に注意が必要だ。

 非常に強い台風5号は、あすには進路を北よりに変えて、日本の南を発達しながらゆっくりと北上する見込み。上空の風が弱く、台風の進路が定まらないため今後も最新の情報に注意してほしい。

先島諸島は台風10号による高波・強風に注意

 きのう台湾に上陸したとみられる台風10号は、きょう午前3時現在、台湾の北側にあたる台湾海峡を時速25キロメートルで北へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル。

 台風10号はこのあと中国大陸へ進み熱帯低気圧化する見込みだが、八重山地方の沿岸ではきょうも昼前にかけてうねりを伴い大しけとなる見込みで、高波に警戒が必要だ。八重山地方では強風にも注意が必要となる。また、宮古島地方でも、うねりを伴った高波に十分注意してほしい。

  <波の予想・きょう>
  八重山地方 6メートル
  宮古島地方 5メートル

  <予想最大瞬間風速・きょう>
  八重山地方 30メートル

 八重山地方や宮古島地方では、あす8月1日にかけて、しけや波の高い状態が続く見込み。
 なお、台風10号に先立ち29日に台湾に上陸した台風9号は、きょう午前3時に熱帯低気圧化した。これにより、現在発生中の台風は5号と10号のみとなっている。

© 株式会社ウェザーマップ