1~6月のアルミ圧延品出荷、自動車・建材好調で100万トン超

 日本アルミニウム協会がまとめた生産出荷統計によると17年1~6月のアルミ圧延品出荷量は、前年同期比2・6%増の103万8050トン、生産量も3・8%増の104万2862トンとなり、ともに目安の半期100万トン超えを達成した。缶材出荷が振るわなかった一方で、自動車材や建材が好調に推移した。

 品種別では板類出荷が1・5%増の64万9179トン、生産量が3・3%増の65万1883トン。主力の「缶材」はビール系飲料の低迷により21万8799トン(2・0%減)となったが、「自動車」が8万4851トン(3・9%増)、「輸出」も10万2947トン(0・7%増)、「一般機械」が1万4061トン(45・0%増)へそれぞれ増加した。

 押出類出荷量は4・4%増の38万8871トン、生産量も4・6%増の39万979トンとなり、それぞれ2年連続で増加。「建設」が東京オリンピック関係需要の台頭によって22万5157トン(1・9%増)となったほか、「自動車」もトラック架装関係の需要増で7万2015トン(7・5%増)となった。

 箔は出荷量が4・2%増の5万7291トン、生産量も2・3%増の5万7054トンだった。「コンデンサー」が前年並みの1万6037トン(0・2%増)にとどまった一方で、リチウムイオン電池向けが過半を占める「その他の電気機器」が1万1114トン(14・5%増)へと拡大した。

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