〔熱中症〕7月24日から7月30日の7日間で5315人搬送、前年同期に比べ増加

総務省消防庁は1日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
7月24日から7月30日の7日間における全国の救急搬送者数は5315人で、前週(6369人)に比べて1054人減少し、前年同期(3745人)と比べて1570人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は8人で、前週(6人)に比べて2人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は93人で、前週(142人)に比べて減少しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が2673人で、全体の50.3%を占めています。
発生場所別では、住居が2087人と最も多く、全体の39.3%を占めています。
また、都道府県別では、大阪府が458人と全国で最も多く、次いで福岡県が388人、兵庫県が314人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

熱中症による救急搬送者数の推移(週別)

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/7/24~7/30・速報値)
・救急搬送者数:5315人
※前週比1054人減、前年同期比1570人増

<日別>
・7/24(月):730人
・7/25(火):800人
・7/26(水):682人
・7/27(木):654人
・7/28(金):797人
・7/29(土):879人
・7/30(日):773人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :8人
・重症 :93人
・中等症:1789人
・軽症 :3359人
・その他:66人

<年齢別>
・18歳未満:793人
・18~65歳:1849人
・65歳以上:2673人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):2087人
・工事現場や工場などの仕事場:592人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):136人
・教育機関:346人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):424人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):721人
・道路:661人
・その他:348人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・大阪府:458人
・福岡県:388人
・兵庫県:314人
・愛知県:287人
・東京都:250人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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