動物保護センター建て替えで黒岩知事 寄付目標額、あらためて変更しない考え示す

 県動物保護センター(平塚市)の本館建て替え費のうち11億円を全額寄付で賄う方針について、黒岩祐治知事は1日の定例会見で、目標額を変更しない考えをあらためて示した。ただ、既に寄付不足分を県費で充当する考えも明らかにしており、11月に充当額を示す見通し。

 県によると、7月28日現在の寄付額は1億8257万円。6月の県議会では、寄付募集を締め切る2019年3月末までの見込み額を約2億円と説明している。知事は現状の寄付額について「多くの皆さんが賛同してくれたのが分かるありがたい数字」と説明。県費充当に触れつつも「できる限り多くの寄付を募るためにこれからも頑張っていきたい」とし、目標を変えない考えを示した。

 また、県は寄付を呼び掛ける新たなリーフレットも作製。日本語と英語の表記で「処分のため」から「生かすため」の施設として建て替える経緯などを説明。ポスターとしても活用できるA2判を四つ折りにし、2千部作製。県保健福祉事務所やイベントなどで配布する。

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