1型糖尿病自転車少年が広島にゴール

 7月29日に逗子市を出発し、自転車で広島を目指していた横浜国立大学付属鎌倉中学2年の大原慎人さん(13)=同市在住=が2日、ゴール地点の広島平和記念公園(広島市)に到着した。

 大原さんは若者に突然発症するケースが多い1型糖尿病を患っており、血糖値測定やインスリン注射など入念な体調管理を行いながら挑戦した。猛暑のなか低血糖に見舞われる場面もあったが、すぐに対処して大幅なトラブルもなく約900キロメートルを父親の寛昭さん(39)と共に5日間で無事走破した。

 広島市には祖母が住んでおり、ゴール地点では親戚や父親の友人、挑戦を聞きつけた人たちが集まって祝福。大原さんは「つらい場面もあったけど、たくさんの人が応援してくれたから頑張ることができた」と喜びを語った。

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