県内の一部が強風域 台風5号きょう午前11時現在

 強い台風5号は5日午前11時現在、屋久島の南南西の海上をゆっくりとした速さで北西へ進んでいる。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から半径90キロ以内は暴風域、半径280キロ以内は強風域となっている。

 宮崎地方気象台によると、県内は強風域に南部と北部の一部が入っており、予報円の中心を進んだ場合、夜遅くまでに全域が入る見込み。6日昼前には暴風域に入り、最接近は同日夜の初めを予想している。

 雨量は、降り始めの3日午前0時から5日午前11時までで美郷町神門252ミリ、諸塚村139ミリなど。串間市では同日午前10時58分に最大瞬間風速21・2メートルを記録した。

 6日の正午までに予想される雨量は多い所で24時間300ミリ、1時間60ミリ。その後はさらに増え、7日正午までの24時間は300~500ミリの見込み。最大風速は陸上30メートル(最大瞬間風速45メートル)、海上35メートル(同50メートル)、波の高さは南部、北部共に9メートルの見通し。同気象台は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低地の浸水、河川の増水などに注意するよう呼び掛けている。

 

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