九州南部・奄美地方は、強い台風5号の影響で大荒れとなっている。あす朝には九州にかなり接近し、その後上陸するおそれがある。九州南部・奄美地方を中心に、西日本では暴風や高波、低い土地の浸水や土砂災害、川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要だ。
強い台風5号は、きょう午前11時には、屋久島の南南西約70キロの海上にあって、ゆっくりした速さで北西へ進んでいる。今後、強い勢力を維持したまま、ゆっくり北上し、あす朝には九州にかなり接近、西日本に上陸するおそれがある。台風は動きが遅いため、台風の影響が長く続く見込みだ。
九州南部・奄美地方では、海上を中心に猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなっている。あすには、四国地方や九州北部地方でも非常に強い風が吹き、海は大しけとなりそうだ。九州南部・奄美地方を中心に、西日本では暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒が必要となる。西日本では、7日(月)にかけてさらに風が強まり、波が高くなるものとみられる。
＜暴風・高波＞
あすにかけて予想される最大瞬間風速
九州南部・奄美 55メートル
四国 35メートル
九州北部 30メートル
あすにかけて予想される波の高さ
九州南部・奄美 9メートル
四国 8メートル
九州北部 7メートル
＜大雨・雷・突風＞
九州南部・奄美地方では、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り続き、大雨となっている。九州南部・奄美地方と西日本太平洋側の東から南東斜面を中心に、あすにかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みだ。局地的には、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る所があるとみられる。九州南部・奄美地方を中心に、西日本では低い土地の浸水や土砂災害、川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要だ。また、西日本では、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。
あす正午までの予想雨量（多いところ）
九州南部・奄美 500ミリ
九州北部 200ミリ
四国 180ミリ
東海 100ミリ
あす正午からあさって7日正午までの予想雨量（多いところ）
四国 400から600ミリ
九州南部 300から500ミリ
九州北部、近畿 300から400ミリ
奄美、東海 100から200ミリ
中国 100から150ミリ
