スマホの寿命を延ばすために気をつけたいこと3つ

毎日気軽に使っているスマートフォンですが、そもそも高額なデジタル機器です。できるだけ長く快適に使うために、普段から気を付けるべき点をまとめました。

ポイント1:スマートフォンの発熱に注意

スマートフォンを使っていると、急に本体が熱くなることがありますよね。しばらくすると元の温度に戻るため、それほど気にしていない人も多いでしょう。しかし、発熱はスマートフォンに負荷が掛かっていることを示しており、できれば避けたい事態です。場合によっては、急に電源が切れてしまったり、発熱による異常な動作「熱暴走」が起きてしまったりします。

スマートフォンが発熱しやすいケースはいくつかあります。GPSを使って道順をナビさせている、カメラを起動して写真や動画を撮り続けている、美しいグラフィックのゲームをしているときなどに本体の温度が上がりやすいでしょう。これは、スマートフォンの頭脳であるCPUに負荷が掛かっている状態です。熱くなってきたと感じたら、いったんアプリを終了させて温度が下がるのを待ちましょう。

スマートフォンを充電しながら操作することも避けるべきです。バッテリーに負荷が掛かることで、本体の温度が上昇します。バッテリーについては、この後詳しく解説します。

スマートフォンを使う環境も大切です。暑い夏の日や直射日光が当たる場所など、周囲の気温が高い場所ではスマートフォンが放熱できず、熱くなってしまいます。Appleのサイトには、「iOSデバイスは環境温度(周囲の温度)が0~35℃の場所でお使いください」と記されています。

Androidの場合、例えばXperiaシリーズには「周囲温度5~40℃(ただし、36~40℃はお風呂場などでの一時的利用に限る)、湿度35~90%(ただし、86~90%はお風呂場などでの一時的利用に限る)の範囲内でご使用ください。」と注意書きが記載されている機種もあります。

人間が快適に過ごせている温度では問題ないと思いますが、天気の良い日に車の中に放置するなど、スマホと離れるときは特に注意するようにしましょう。

また、熱くなったからといって冷蔵庫に入れたり、保冷剤を当てるなどして急激に冷やしてはいけません。スマホの内部が結露してしまい、故障の原因になることがあります。発熱したと感じたらスマホの使用を中止し、それでも下がらない場合は電源をオフにして冷めるのを待つとよいでしょう。

ポイント2:バッテリー寿命をできるだけ延ばす

スマートフォンの寿命を延ばすことは、バッテリーの寿命を延ばすことでもあります。スマートフォンには「リチウムイオン電池」というバッテリーが搭載されています。リチウムイオン電池は使用を繰り返すうちに劣化し、充電できる容量が減っていきます。

ある程度の劣化はやむを得ないのですが、できるだけ長持ちさせるためのコツがあります。それは100%の充電と0%の状態にならないよう、50%程度の充電状態を保つことです。電源コードを繋ぎっぱなしにして就寝する人は多いと思いますが、100%を超えている状態でさらに充電し続けると、バッテリーの劣化を進行させてしまいます。満充電になったら電源コードを抜いておくようにしましょう。

また、先ほど触れたように、充電しながらスマートフォンを使うことも避けましょう。満充電に近い状態で、放電と充電を繰り返すことでバッテリーに負荷が掛かり、劣化が進んでしまいます。

ポイント3:画面割れはフィルムやケースで防ぐ

スマートフォンを落とした際に画面の一部が割れてしまう……よくあることですが、割れたまま利用するのはさらなる故障の原因になります。割れたら修理すればいいのですが、費用がかかる上に修理期間の間スマホが使えず、大変不便です。できるだけ割れないように、気を付けたいものです。

画面割れを避けるには、スマートフォンを落としにくくすることが重要です。スマホケースをシリコン製など滑りにくい材質のものや、握りやすく曲線になっているもの、背面に手を通すバンドが付いているものにするといいですね。また、バンカーリングやホールドリングと呼ばれる、スマートフォンの背面にリングを付けて指を通して使う商品を利用するのも良いでしょう。

画面のガラスに保護フィルムを貼るのもおすすめです。強化ガラス製の保護フィルムなら、画面に多少の衝撃があっても画面割れを防ぐことができます。100円均一ショップや家電量販店などで手に入りますので、貼っておくと安心です。

(文:鈴木 朋子)

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