台風5号 まもなく四国に上陸か 上陸後も動き遅く影響長引く

 台風5号は、午前5時現在、四国にかなり接近していて、このあと四国に上陸するおそれがある。あす8日にかけて、西日本や東日本では、暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重な警戒が必要だ。

 台風5号は、午前5時現在、高知県足摺岬付近を1時間におよそ15キロの速さで北東へ進んでいる。中心気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。
 四国や近畿を中心に、西日本には台風周辺の発達した雨雲がかかっていて、高知県香美市大栃では午前3時過ぎまでの1時間に62.5ミリの非常に激しい雨を観測した。 また、四国の南の海上では猛烈な風が吹き、大しけとなっている模様。

 台風5号は、四国にかなり接近しており、このあと上陸するおそれがある。その後、近畿を北東に進み、あすには東日本に達する見通し。上陸した後も台風の動きは遅く、影響が長く続きそうだ。

暴風・高波

 あすにかけて、西日本や東海を中心に非常に強い風が吹き、海は大しけとなる見込み。更に、四国の海上では、引き続き、猛烈な風の吹く所がありそうだ。西日本や東海では、暴風やうねりを伴った高波に厳重な警戒が必要となる。

■予想最大瞬間風速(あすにかけて)
 四国 45メートル
 近畿 40メートル
 東海、九州、中国、北陸 35メートル
 関東甲信 30メートル

■予想される波の高さ(あすにかけて)
 四国、近畿 8メートル
 東海 7メートル
 九州 6メートル

大雨

 西日本の太平洋側は今夜遅くまで、東海ではあすにかけて、断続的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、大雨となる見込み。また、午後は関東や北陸でも雨が降り始め、夜は雷を伴って非常に激しく降るところもありそうだ。

■予想降水量(あす8日明け方まで、多い所)
 近畿、東海 500ミリ
 四国 400ミリ
 北陸 300ミリ
 中国、関東甲信 250ミリ

 更に、あさって9日の朝までの24時間で、北陸や関東甲信、東北では200ミリから300ミリ、東海では100ミリから150ミリの雨が降るおそれがある。
 総雨量がかなり多くなるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

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