三菱マテリアルの17年4~6月期連結決算、経常増益216億円

 三菱マテリアルの17年4~6月期連結決算は、売上高3333億1600万円で前年同期比11・5%増、経常利益216億4千万円で同79・4%増、純利益116億3千万円で同8%増となった。官公需を中心としたセメント需要が堅調に推移したほか、為替水準が前年同期比で円安に推移したことが寄与し増収増益となった。

 金属事業は増収減益。銅地金については直島製錬所で定期炉修を実施したことが影響し減益となったが、金およびその他の金属、銅加工品についてはパラジウム価格上昇、自動車向け製品販売増が寄与して増益。さらに受取配当金が増加したことから経常増益となった。

 加工事業は増収増益。超硬製品の海外需要増に加えて販売促進施策が寄与した。アルミ事業は減収、営業利益および経常利益はほぼ横ばい。飲料用アルミ缶は通常缶・ボトル缶ともに販売量が減少し、エネルギーコストが上昇したことから減収減益。アルミ圧延・加工品は缶材や自動車向け製品販売増を受けて増収増益となった。

 同時に、4~9月期および18年3月期の連結業績予想を修正した。修正後の予想は4~9月期が売上高7200億円(前回予想は7500億円)、経常利益360億円(同2500億円)、純利益180億円(同130億円)、通期が売上高1兆5400億円(同1兆5700億円)、経常利益750億円(同680億円)、純利益310億円(同280億円)。

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