8日の2軍戦・日本ハム戦で1打席に立ち、実戦復帰を果たした西武・森友哉が、9日の同2戦目で早くも本塁打を放って見せた。この日2打席目となった5回裏。日ハム2番手・斎藤佑樹投手の2球目を、レフト方向に完璧にとらえた。
西武・森がハム斎藤佑から逆方向へ復帰後初本塁打
8日の2軍戦・日本ハム戦で1打席に立ち、実戦復帰を果たした西武・森友哉が、9日の同2戦目で早くも本塁打を放って見せた。
この日2打席目となった5回裏。日ハム2番手・斎藤佑樹投手の2球目を、レフト方向に完璧にとらえた。
「左肘を骨折してから、左手の使い方が上手くできなくて、いろいろ悩んでいたのですが、上手く左手を押し込むことができました」
バットを全力で振れるまでのリハビリ期間も苦しかったが、その後、全体練習に合流してからも、「今度は、また別の悩みで苦しい」。5か月近く“野球”から離れたため、完全に鈍ってしまった感覚。怪我をする以前のように思い通りに体の動かないもどかしさに、葛藤は続いていた。
その中で、復帰後2試合目、3打席目という早い段階での一発は、やはり大きかった。特に、逆方向への打球だったことが、本人を納得させた。
不安払拭の一発、「早く本調子に持っていきたい」
「引っ張るホームランよりも、逆方向に大きいのが打てたというのは、左肘をかばっていない証拠。よかったです」
練習では払拭できていても、いざ実戦になると、無意識のうちに患部をかばってしまうのではないかという不安も、この一本で消えた。
「自分の中で、甘い球をとらえきれていない部分がまだあって、今日も何球かありました。そういう意味でも、まだまだ本調子ではない。試合数をこなして、できるだけ早く本調子に持っていきたい」
目指すところはまだ先だが、完全復活へのステップは着実に進んでいる。(上岡真里江 / Marie Kamioka)