カデ柔道 田中(南山)優勝

 柔道のマカオ・カデアジアカップはこのほど、マカオで行われ、日本代表として初出場した男子55キロ級の田中祥(長崎南山高1年)が金メダルを獲得した。田中は「日の丸が付いた柔道着で優勝できてうれしい」と喜びを語った。

 カデは15~17歳が対象。男女各8階級にアジア八つの国と地域から男女計39人がエントリーし、トーナメントで競った。男子55キロ級には6人が出場した。

 田中は昨夏の全国中学大会同階級3位の実力者で、全日本柔道連盟のカデ強化指定選手。4月の全日本カデ体重別選手権準Vが評価され、初めて国際大会に派遣された。

 1回戦はマカオの選手に背負い投げ、準決勝もマカオの選手に大外刈りで、それぞれ一本勝ち。決勝も韓国の選手に三角絞めで一本勝ちし、栄冠を手にした。「1回戦は緊張で体が動かなかったけど、準決勝からは自分の組み手に持ち込んで、相手を崩すことができた」と振り返った。

 高校の大会には55キロ級がなく、今後は60キロ級に取り組む。長崎南山高の小森将弘監督は「体幹が強く身体能力が高い。何より気持ちが強い」と評価。「階級を上げる分、パワーとスピードが必要」と課題を掲げる。田中は「国内にも県内にも強い選手がいる。まずは日本で1番になりたい」と飛躍を誓った。

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